派遣社員も福利厚生を利用できるの?気になる5つのポイントを解説

近年派遣という雇用形態で働くことは珍しくなくなりました。

現在の日本は、各部署に少なくても一人は派遣社員が勤務しているという企業も多いのではないでしょうか。

働くときの選択肢の一つとして定着している派遣ですが、これから派遣社員として働くことを考えている人にとって、派遣社員が使用できる福利厚生についてはとても気になるものです。

同時にアルバイトやパートと比べての違いも気になるのではないでしょうか。

ここでは派遣社員の福利厚生のしくみと実例について解説していきます。

目次

派遣社員として働くときの福利厚生制度が気になる

バブル経済以後、日本の企業の多くは人件費の削減や将来の経営の不透明さなどから、非正規雇用の採用を増やしてきました。

その中でも即戦力としての派遣社員を雇い、正社員を雇う代わりとして実務を任せる企業も多くなっています。

将来的に選択肢の一つとして派遣社員として働くことを考えている人にとって、派遣で働くときそのシステムがどうなっているかを知ることは大変重要なことです。

ここでは派遣で働くときの福利厚生について解説していきますので、是非今後の参考にしてみて下さい。

派遣社員で働く前に知っておきたい福利厚生のしくみ

派遣社員として働くということは、派遣社員・雇用元の派遣会社・派遣先の勤務する企業と3者の関係の中で働くことを意味します。

派遣社員が所属しているのは登録をした派遣元の企業となりますので、給料の支払いも派遣会社が行います。

また同時に福利厚生に関しても、ある一定の条件を満たすと派遣会社の社会保険加入や福利厚生が利用できるというシステムになっているのです。

従来の派遣法では派遣社員のための社会保険加入の条件が整備されておらず、社会保険に加入できる場合とできない場合が混在していました。

また派遣社員が社会保険か国民年金・健康保険かの選択をするというケースもありました。

しかし現在は厚生労働省の元、派遣法で定められた一定の勤務時間や契約条件を満たす派遣社員は、必ず社会保険に加入させなければならないということになっています。

また福利厚生に関しては派遣会社によって内容も違いますが、多くの派遣会社は登録をしているだけでは利用できなくなっていて、現在勤務している人が対象となっているようです。

福利厚生を実際に利用してみた!派遣会社別サービスの内容と実例

ここでは派遣会社で働くと具体的にどのような福利厚生が受けられるのか、その内容についての一例を見ていきたいと思います。

各派遣会社によって特徴がありますので自分利用できる福利厚生内容かどうかをチェックしてみて下さい。

・A社:仕事やOAスキルアップ以外の福利厚生が充実しています。

各種スポーツクラブを利用するときに割引になるサービス、アロマやホットヨガ、お料理の1日レッスンの講座、海外・国内のホテルが割引で宿泊できるシステムなどがあります。

・B社:この派遣会社は受講できる講座が多く、ビジネス以外の趣味や教養の講座も多数設けています。

また美容関係の講座もありメイクやダイエット、エクササイズなどの独自のレッスンもあります。

そして健康面ではメンタルヘルスなどの相談を無料で行う制度もあり、健康のみならず仕事の環境や悩みについても相談することができます。

そして派遣社員でもローンが組める制度もあります。

・C社:派遣会社では珍しく有給休暇以外の介護休暇や育児休暇、産前産後休暇など休暇の種類が豊富なところがポイントです。

特に出産や育児のための休暇制度が多く、女性にとって嬉しいシステムが整っています。

他の派遣会社にはあまり見られないような制度の、小さい子供がいる派遣社員向けの看護休暇や育児・介護のための時間外労働の免除システムなどもあります。

またベビーシッターの割引制度や企業提携している託児所が利用できるなどのシステムがあります。

このようにどの分野の福利厚生が手厚く力を入れているかどうかは、派遣会社により内容が違いますので事前にチェックしておきたいところです。

福利厚生の種類がたくさんある派遣会社の場合、現在働いている派遣社員もその全ての内容を把握できていないということもあります。

これではせっかく派遣社員用に用意されているサービスを見逃してしまいます。

勤務する際には福利厚生についても事前に内容を確認しておきましょう。

福利厚生を利用したい人は必見!上手に利用するための方法

これまで紹介しきたように、派遣社員が福利厚生を受けるためには派遣会社に登録をした上で実際に勤務するということが必要になります。

では実際に利用するときのポイントはどのようにところなのでしょうか。

福利厚生の中でも社会保険などは派遣法で定められているため、どの派遣会社に所属しても平等に同じように社会保険に加入することができます。

しかしその他の福利厚生は派遣会社によって異なってきます。

まずは登録する時にもらうパンフレットや説明書などの資料に記載されている内容にじっくり目を通して確認することが大切です。

また最近はWebでマイページなどを開設している派遣会社も多く、ホームページに福利厚生の紹介や利用方法が載っていることがあります。

派遣社員になる予定の人は、自分が利用できる福利厚生がどの派遣会社に備えられているかを事前にチェックしておきましょう。

福利厚生に関する現場の声を聞きたい!派遣社員による口コミ集

ここでは派遣会社がどのような独自の福利厚生を整えているかどうか、そして実際に利用してみた派遣社員の実例と感想を見ていきましょう。

・派遣社員の9割が女性ということもあり、女性が使用できる福利厚生が多数あります。

その中でも教育プログラムが充実しているところが良かったです。

子育てで仕事にブランクがあったのですが、派遣登録後は仕事が決まる前でもOA講座やビジネススキル講座を受けることができました。

仕事が決まるまでサポートしてくれたので、大変助かりました。

・所属している派遣会社を提携しているスポーツクラブで、残業がない日は運動をすることができるのでとても充実したOL生活を過ごしています。

スポーツクラブは法人会員料金で利用できるので、自分で個人会員になるよりもお得に利用することができます。

今度は旅行の予定があるときに、提携しているホテルを利用してみたいと思っています。

・大手の派遣会社で働いているので社員と同じ健康保険組合に加入しています。

福利厚生として年に1回の健康診断と歯科検診を無料で受けることができます。

また人間ドッグも個人で申し込むよりもかなり安く受けることができますので、健康面でのサービスが充実していると思います。

このように派遣会社により派遣社員が受けられる福利厚生の内容が変わってきます。

一般的に大手の派遣会社はそれなりに充実した内容を完備しているといえるのではないでしょうか。

福利厚生を利用するときに知っておきたいこと、注意したい点を解説

派遣社員として福利厚生を利用するにあたり、どのようなことに注意すればよいでしょうか。

事前に知っておきたい事柄をまとめてみました。

派遣会社は現在日本国内にかなりの数が存在します。

その中でも大手の会社、歴史や知名度のある企業、専門職に特化した企業などさまざまです。

派遣をするにあたってはまずは福利厚生の内容よりも、仕事をする上でいかに充実した派遣スタッフへの配慮やフォローアップがあるかが大切です。

その基盤がある上でいかに充実した福利厚生があるか、がポイントになるのです。

福利厚生は提携先などを含めて、やはり大手の派遣会社は豊富な内容のサービスが揃っているということが言えます。

しかしまずは自分の生活スタイルに合う働き方ができる派遣会社かどうか、という観点から派遣会社選びをしていくことが大事ではないでしょうか。

そのプラスアルファとして福利厚生の内容についても調べ、派遣会社を選んでいきましょう。

まとめ:派遣会社を選ぶときは福利厚生の制度も参考にして決めよう!

現在、派遣会社は大小を含めてかなりの数が存在します。

そしてどの派遣会社も有能な人材、そしてよりたくさんのスタッフ(派遣社員)を求めていることが現状ではないでしょうか。

派遣会社により取引先の企業も違いますので、同じ業務でも登録している派遣会社によって勤務する企業が全く違ってきます。

また福利厚生制度も派遣会社ごとの特色があり、利用できる内容にも違いがあります。

派遣会社によっては有給休暇と社会保険加入の制度以外は、全く福利厚生がないという派遣会社もあるのです。

これから派遣社員として働くことを考えている人は、働く環境や内容がほぼ同じ条件のものであればより充実した福利厚生を提供している派遣会社を選ぶという選択もできるのではないでしょうか。

自分がどの分野の福利厚生サービスを望んでいるのかをまず考えて、派遣会社を選ぶときの参考にしてみましょう。

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