派遣での就業中にいじめにあってしまったら…考えるべきことと行動

派遣社員にストレスや悩みはつきもの。

特に派遣先で正社員から雑に扱われたり、差別的な待遇を受けたりすることで悩む方がとても多いです。

中にはパワハラやモラハラを通り越して「これってただのいじめじゃない!?」と感じることもあるのではないでしょうか。

そこで本記事では派遣社員が職場で「いじめ」を実感するケースを徹底的に考察し、その対策法を詳しくご紹介します。

現在派遣社員で、いじめ問題に悩んでいる方はぜひ参考に読んでみて下さいね。

目次

派遣先での仕事がつらい…本当に「いじめ」なのかを見極めるポイント

最近なんだか派遣の仕事に行きたくないなあ…と憂鬱になっているそこのあなた。

まずはその原因を冷静に考えてつきとめましょう。

先ほども言ったように職場での悩みは人間関係に関するものが圧倒的に多いのですが、なぜ人間関係でトラブルが起きているのか、をしっかり考えることが大切。

なぜならいじめなのか、そうでないのかは紙一重なところがあるからです。

ここでは、人間関係の悩みの中でも「いじめではない」場合に該当するケースを考えてみましょう。

社内の空気が合わない…?職場にいづらいだけでは?

まず、いじめではないケースとして、ただ単に「派遣先の会社の雰囲気が苦手」ということが考えられます。

どこの会社でもそうなんですけど、会社ごとに独特の雰囲気があるんですよね。

和気あいあいとした働きやすい会社もあれば、仕事中は一切私語禁止!といったピリピリした雰囲気の会社、セクハラまがいの下品な会話が横行していてそれを上手くかわす能力が求められる会社など、本当に多種多様です。

文科系の人間がいきなり体育会系の集団の中に入ってしまったら、そりゃつらいです。

このように、会社が持つ雰囲気が苦手でいまいちなじめないな…というケースが考えられます。

人間の適応力には個人差がありますし、いくら適応力の高い人でもさすがに合わない職場にずっといるのは苦痛でしかありません。

円滑な人間関係が大切!コミュニケーションはきちんととれてる?

派遣先の社員とはどのくらい頻繁にしゃべっていますか?

仕事中の業務連絡だけではなく、休憩時間にちょっとしたおしゃべりをしたりしていますか?下らないかもしれませんが、こういった少しのコミュニケーションがあるかないかで、職場での居心地はかなり変わってくるものです。

ただでさえ労働時間の短い派遣社員は正社員とのコミュニケーションが難しいもの。

正社員が派遣社員であるあなたがどんな人間なのかを理解する材料がとても少ないのです。

例えば能力は同じでも、誰にでも挨拶をしていつもニコニコしている人と、挨拶がなく無表情な人だったら、前者の方が評価が高く好感がもたれますよね。

それに対して後者は「何あの人?」となってしまい、それが余計に人間関係のみぞを深めてしまうことにもなります。

さすがに許せない!派遣先でよくあるいじめをケース別にご紹介

このような職場の雰囲気やコミュニケーション不足が原因での悩みであれば、自分の立ち振る舞い次第で状況を改善することができます。

しかし、そのどちらにもあてはまらないよ!という方はいよいよ「いじめ」の可能性を疑わなければいけません。

ここでは全国の派遣社員の声の中でもひときわ多かったケースについて3つご紹介します。

現在の派遣先で、あなたも似たようなことを経験していませんか?チェックリストに印をつけるつもりで読んでみて下さい。

新しいパワハラ!仕事のやり方、きちんと教えてもらってる?

「仕事内容をきちんと教えてもらえない」という悩みが後をたちません。

派遣社員の担当である正社員が仕事内容を教えてくれない、聞いても「また今度教えるから」と言って全然取り合ってくれない、上司もその状況を見て見ぬふりをしている…など。

そのくせミスをすれば一人前に叱られる、という悪循環。

正社員からすれば、毎回毎回違う派遣社員に同じ内容を教えなければいけないのでウンザリしていたり、自分の仕事が忙しくて派遣社員の指導に時間を割きたくない、という気持ちも分からなくはないのですが、こちらにもしっかりと仕事を教えてもらう権利があります。

あまりにも状況がひどい場合は、仕事上の立場のちがいを利用したれっきとしたパワハラですから上に訴える必要がありますし、それでも改善しない場合はいじめという可能性もあります。

「派遣」のレッテルを貼られる!正社員から見下されていない?

正社員から名前で呼ばれず、「派遣さん」と呼ばれる…これも非常に多い悩みです。

特に100人単位のたくさんの派遣社員を雇っているような大企業では、入れ替わりの激しい派遣社員の名前をいちいち覚えている暇はありませんから、このように派遣さん、という呼び方で統一している所も多いのですね。

まあ、あまりいい気分はしませんが仕方のない面もあります。

問題なのはそれだけでなく、異様に正社員から見下されるような言動をとられている場合です。

「その年でまだ派遣なんてやってるの?」「これだから派遣は仕事ができない」など、明らかに派遣をバカにした扱いがひどいのは、いじめ認定をしてもいいでしょう。

本来派遣とは働き方の種類を指す言葉であり、決してステータスが低いという意味ではないのです。

小学生のいじめと同レベル!無視や仲間外れにされていない?

さらに下らないいじめの例としては、仕事内容で分からないことがあって正社員に質問をしても無視される、1人だけでなく会社の正社員全体からそのような扱いを受ける場合はれっきとしたいじめですね。

もはや小学生レベルの仲間外れでこちらがあきれてしまいそうな感じですが…。

これは先ほど述べた「会社の雰囲気が合わない」「正社員とのコミュニケーション不足」が悪化したケースであると考えられます。

例えば体育会系の活発な雰囲気の職場に、文科系の大人しい女性の派遣社員が来たら「なんかこの人違うね」というマイナスの評価からスタートするわけです。

日本では、集団は異質なものを排除しようとする傾向が強いですから、いじめの対象になりやすいのが悲しい現状です。

もう我慢できない!派遣社員がいじめを解決するために取る対策

このようないじめの3つのケースに少しでも当てはまる方は、今すぐ対策を取りましょう。

派遣社員は昇給やボーナスはありませんが、気持ちよく働く権利はあります。

また、派遣社員は基本的に派遣会社から派遣先を紹介してもらっている、という立場。

気に入った職場があれば契約期間終了前に、派遣期間を延長することができますが、自分に合わない職場であれば契約を更新せずさっさと辞めてしまうことだってできるのです。

自分の将来のためにも無駄な時間は過ごしたくないですよね?

いじめ解決の最短距離!派遣会社にはもう報告した?

いじめを受けている!と思ったらまずは派遣会社の担当者に報告しましょう。

職場で何か問題があった場合、直属の上司や管理職に報告・相談をしますよね。

派遣社員がそれをやっても悪くはないのですが、かえって逆効果になってしまうケースもあります。

派遣社員の雇用元は「派遣会社」です。

まずは自分が受けているいじめについて派遣会社の担当者に相談しましょう。

すると担当者が直接派遣先の会社に連絡し、所属部署を変える、上司を変えるなどの交渉をしてくれます。

派遣先の会社としても、なるべく派遣会社とはトラブルを起こしたくないというのが本音ですから、比較的素直に交渉に応じてくれるはずです。

それでも状況が改善しない場合に始めて、派遣先の会社の管理職に訴えてみましょう。

とにかく退職!更新時期を待つ?待たない?どっちが正解?

派遣会社や派遣先の会社に訴えたけど、それでも状況が改善しない場合は、先ほども言ったように次回の更新をせずに辞めてしまいましょう。

でも中には、次の更新までまだ2か月も残っている、今すぐ辞めたい!なんていう方もいらっしゃいますよね。

もし契約更新前に辞めると派遣先・派遣会社にも迷惑をかけるため、今後の転職に響きます。

できるだけ更新をしないで契約期間満了で辞めるのが一番ベストなタイミングと言えます。

うつになるくらいに状況がひどい場合は更新を待たずして辞めることも可能です。

ただし、ドタキャンみたいにならないように最低でも辞めるタイミングの1ヶ月以上前に派遣会社に相談をしましょう。

電話一本でプツッと辞めてしまった場合、今後の派遣先の紹介がされない可能性が高いからです。

まとめ

派遣社員が直面するいじめの問題は、主に人間関係のちょっとしたトラブルやコミュニケーション不足が原因となって起こることがしばしば。

かといって正社員とのコミュニケーションを重視しすぎて派遣先の人間関係の派閥などにどっぷりとハマってしまってはかえって逆効果。

どうせ数カ月で辞めるかもしれない職場なのですから、派遣先の正社員との人間関係は、付かず離れずの適度な距離感を大切にして無難に毎日を過ごすことが大切です。

そしてもし、自分が今いじめにあっているかも?と考えられる場合はステップを踏み、まずは派遣会社の担当者、そして派遣先の管理職に相談をするようにしましょう。

派遣社員は決して社会の底辺ではなく、ワークライフバランスのしっかりとれた賢い働き方の1つです。

自信を持って働きましょう!

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