派遣社員や正社員と言った雇用形態にかかわらず、仕事でミスをしてしまいがちな人は一定数います。
人間なのでミスをしてしまうのは仕方がありませんが、何度も同じミスを繰り返してしまうようでは職場での信頼関係を失ってしまいます。
特に派遣社員として就業する場合は元から会社に雇用されている正社員と違い、ゼロから信頼関係を築く必要があります。
職場でのミスを極力減らし、繰り返さないためにはどうしたらいいのでしょうか。
ミスを減らすために重要な3つの方法と、ミスをしてしまった場合の対処法についてお伝えしたいと思います。
派遣社員は重大なミスを犯してしまっても責任を取ることができない
小さなミスであれば同じ職場の人がカバーすることが可能ですが、会社の事業あるいは存続に影響が出るような重大なミスをしてしまうと大変です。
特に派遣社員の場合、雇用主が派遣先ではなく派遣元にあるため、犯したミスの責任を取るのが難しいです。
派遣先の上司に指示された通りにした上で発生したミスならば、その責任の所在は派遣先の企業にあります。
しかし、派遣社員自らが独断で行って起きたミスであれば、派遣元が責任を取らなければいけません。
ミスによる被害が大きく、派遣先に多大な損失を与えてしまったとなれば、派遣元が損害賠償を請求されるケースもあります。
とにかく、雇用形態が派遣社員だからと言って「派遣先を辞めればすむ」という簡単な問題ではありません。
派遣先企業や派遣元に迷惑をかける事態に陥る可能性があるということを覚えておく必要があります。
派遣社員や正社員にかかわらずミスが多い人の3つの特徴
それでは派遣先でのミスを減らすためにはどうすべきなのでしょうか。
その方法を知るためにはまず、ミスが多い人の特徴を知る必要があります。
何の理由もなくミスをしてしまう人はいなく、ミスをする原因は必ずあります。
その原因を知ることにより、自身がとるべき対処法がわかります。
以下にミスをしがちな人の3つの特徴を紹介します。
これが全てではありませんが、もし自身に当てはまるようならば気をつける必要があるでしょう。
注意力が散漫で人の話をしっかり聞いていない人
まず初めに、注意力が散漫な人はミスをしやすいと言えます。
注意力が散漫なため上司の話を聞いておらず、重要なポイントを聞き逃してしまいます。
どうして注意力がないのかというと、様々な理由が考えられますが、まず1つ考えられるのが寝不足などの生活習慣の乱れです。
前日に夜更かしをしていたりすると、翌日も睡魔に襲われ集中して業務に取り組むことができません。
その他の理由として考えられるのが、身の回りの整理整頓が出来ていない状態であるということです。
机の上に物が散らばっていたり身の回りに不必要な物が多いと、どうしても気になってしまいます。
不要な視覚情報が多いとそちらに気を取られ、人の話を注意深く聞くことができません。
生活習慣の乱れや整理整頓が出来ていないことが、注意力の散漫につながります。
メモを取っていない、あるいはメモの取り方が下手な人
何か新しいことを教えてもらう時やミスを注意された時は、メモを取る必要があります。
メモを取らなくても全部暗記できる人もいますが、大抵の人は時間が経つにつれて忘れてしまいます。
メモを取らない人は、一度言われたことを記録せずに自分の記憶のみに頼ろうとするため、記憶に残っていない部分でミスをしてしまいます。
人間の記憶力には限界があるため、メモをとることは大切です。
またメモを取っていても取り方が下手な場合、ミスをしてしまいます。
例えば当たり前のことですが、字が汚いと後で読み返しても何の件についてメモを取ったのか思い出すことができません。
他にも、メモを取るのが下手な人の特徴として、言われたことを全部メモに残そうとします。
そうすると、メモを取るのに夢中になり本当に重要なことを逃してしまっていう事態が起きてしまいます。
上司や周りの人の顔色を窺いすぎて不明点を質問できない人
極度に人の顔色を窺ってしまう人は、質問するのが苦手で不明点をそのままにしてしまう傾向があります。
「こんな簡単なこと聞いても大丈夫だろうか?」や「今上司は忙しそうだし、質問したら迷惑かもしれないな。
」など、1人で色々なことを考えてしまい、結局質問するタイミングを逃してしまいます。
そのため、上司や先輩に確認をせずに独断で業務を進めてしまい、後々になって大きなミスが発覚してしまうのです。
特に派遣社員は外部から派遣された人間であるため、職場の人間関係に過敏になってしまうかもしれません。
しかし会社とは人と人とのチームワークで成り立っていて、1人で業務をするものではありません。
そこには正社員や派遣社員といった雇用形態は関係ありません。
そういった考えに及ばず自分のことで手一杯になってしまうと、結果として重大なミスにつながってしまうのです。
ミスを減らし同じミスを繰り返さないためにすべき3つの方法
それではミスを減らし二度と繰り返さないためにはどう対処すべきでしょうか。
対処法は人によって異なるため、一概にこれが正解だというものはありません。
基本的には「次はミスをしないぞ」という気概や心構えが大切だと考えますが、それだけではどうしても人はミスをしてしまいます。
精神論だけではなく、具体的な行動としてミスを繰り返さないための工夫や改善をする必要があるでしょう。
それではこれから、ミスを減らすためのおすすめの対処法を3つご紹介しますので、ミスをしがちな人はご参考ください。
人が話している時は集中して聞くくせを身につける
まずは、人の話を集中して聞くくせを身につける必要があります。
そのためには、集中できる環境作りから始めましょう。
日頃から規則正しい生活を送ることで、業務に集中して取り組むことができます。
極端に眠かったりお腹が空いていると、業務に集中することができません。
もし許されるのであればお昼休憩の時に仮眠をとったり、就業中に飴やガムを口に入れるのもいいでしょう。
そうすることで、いざ上司に重要な仕事を任されたり複雑な業務を割り振られた際にも、集中して話を聞くことができます。
他にも、身の回りの整理整頓は大切です。
常日頃からデスクや鞄の中を整頓していくことで、気が散ることがなく不要な情報をシャットダウンすることできます。
人によってこの集中できる環境作りの方法は異なりますので、自分に合った方法を見つけるのが良いでしょう。
メモの取り方を工夫し、後でまとめる習慣をつける
自分のメモを見返した時に、何がなんだかわからなかったり、メモの内容が頭にスッと入ってこないのであれば、そもそもメモの取り方を改善する必要があります。
おすすめのメモの取り方は、キーワードだけ箇条書きで書き出すという方法です。
常にキーワードを意識する必要があるため、「この話の重要なポイントは一体何か?」を考えながら話を聞かなければいけません。
これにより、常に思考を働かせながら集中して話を聞くことも可能になります。
キーワードだけをメモすることによって、書くことよりも話を聞くことに注力できるのもメリットです。
他にも、メモを取った後に自分でまとめる作業をするのがおすすめです。
別ノートに自分用のマニュアルとして作成しなおすのも良いでしょう。
少し面倒な作業に感じますが、このひと手間がミスを減らし繰り返さないことにつながります。
業務上わからないことが出てきたら後回しにしないですぐに解決する
疑問点や不明点はその場ですぐに解決しましょう。
後で聞こうと思っていても、忘れてしまう可能性があります。
また、質問をするタイミングを窺っているのも大きなタイムロスです。
質問せずに悩んでいる間は、その自分が抱えている業務は止まってしまいます。
悩んでいる暇があるなら、パッと聞いてしまうのが得策です。
わからないことを聞くのは恥ずかしいことではありません。
しかし、何でもかんでも聞けばいいというわけではありません。
質問する前に自分のメモを見返したり、資料を調べたりしましょう。
その結果、どんなに考えて調べてもわからなければ上司に質問しましょう。
自分なりにできる限りのことを尽くしたうえで質問したならば、それを怒鳴ったり批判する人はいないはずです。
まとめ/h2>
ミスをするのは仕方がないことで、派遣社員であろうが正社員であろうがミスはしてしまいます。
大切なことはミスをした後にどうフォローするかです。
次から繰り返さないようにメモを取ったり、わからないことはわかるまで質問する等、自分なりに改善をするよう心がけましょう。
ミスをなくすことは難しいですが、減らすことはできます。
どうして自分はミスをしてしまうのかをよく考え、常に対処と改善をしていくことが求められます。
どうしてミスを繰り返してしまうのかわからない場合は、周りの人に聞くのも良いでしょう。
職場の上司や派遣元の営業担当者に聞けば、きっと何かしらのアドバイスをしてくれます。
一人で悩まずに誰かに相談し、よりよい方向に導いていきましょう。