その日の体調や気分によっては、どうしても仕事に集中できない日もあります。
それが時々なら問題ありませんが、集中力の続かない日が頻繁に訪れるようでは業務に支障をきたしてしまいます。
特に派遣社員は、派遣先企業をサポートする労働力として派遣されています。
正社員の負荷を軽減するため、そして自分自身も最高のパフォーマンスを発揮するためにはしっかりと派遣先の業務に集中して取り組む必要があります。
本日はこの業務に集中できない原因と、集中できない時に試したい3つのことをお伝えします。
会社での業務に集中できない人の3つの特徴と原因
業務に集中できないのには様々な原因が考えられます。
もともとの性格に起因する内部要因や、職場環境に問題のある外部要因の2つに分けられるでしょう。
たとえば派遣先企業周辺が騒音の激しい地域であるなど、自分の力ではどうしようもない外部要因による問題も中には存在します。
そういった場合は派遣社員自らではどうしようもありませんので、派遣先の上司に相談するなり派遣元に訴えかけるなり手を打つ必要があります。
それでは、集中できない原因が派遣社員自らにある場合はどうでしょうか。
派遣社員に限った話ではありませんが、これから以下に「業務に集中できない人の3つの特徴と原因」を紹介します。
集中力がなくて困っている派遣社員の方は、まずはなぜ集中力が続かないのか原因を知るところから始めましょう。
極度の疲労感や睡眠不足により意識が散漫になっている
疲労感が強い人、それにより常に睡眠不足に陥っている人は集中力を持続するのが難しいです。
業務がシフト制の職場や極端に残業が多くて毎日終電帰りの職場では、翌日も疲れが抜けずに倦怠感が残ってしまいます。
派遣社員の場合、派遣先で勤務する前に派遣先企業の残業時間がどれくらいなのか事前に確認することができます。
もし自分自身、体が弱くて残業に耐え切れないとわかっているのならば、そういった職場は避けるのが無難でしょう。
疲労感が溜まった状態では、自身のスキルや能力を完全に発揮することができません。
繁忙期など忙しい時に限っては、長時間働くという行為が必要になるケースもありますが、どこかでゆっくりと体を休めるのは必要です。
仕事に区切りを決めずダラダラと長時間働くくせがある
業務に集中できない人の特徴として挙げられるのが、仕事に区切りをつけずにダラダラ働きがちであるという点です。
個人差はありますが、人が集中できる時間は決まっています。
休憩を挟まずにダラダラと長時間仕事を続けていると、途中から集中できなくなり結果として非効率な仕事の仕方になってしまいます。
常に忙しい職場であれば、1人だけ休憩をとるのは気が引けるかもしれません。
また就業時間後もダラダラと残業を続けている職場もありますが、そういう職場で働く社員たちは「仕事が終わらなければ残業すればいい」と考えている人が少なくありません。
結果として集中力が続かないままダラダラと夜遅くまで働いてしまうのです。
ほとんどの派遣社員は時給で雇われています。
そのため働けば働くほど給料は上がるのですが、そういった働き方は非常に非生産的ですのであまり良い働き方とは言えないでしょう。
身の回りが散らかっていたり誘惑するものが多い
視覚に入る余分な情報が多ければ多いほど、気が散って業務に集中できなくなります。
整理整頓が苦手な人は、デスクに不要な書類が散らばっていたり、使わない文房具が置きっぱなしになっていたりしています。
そういった不要なものが身の回りにあると、ついつい触ってしまったり片付けたくなってしまったりします。
その結果、業務に集中できずに他のことを始めてしまうのです。
また、身の回りに誘惑が多いのも集中できなくさせる原因です。
目に見える範囲に携帯やスマートフォンを置いておくと、ついつい誰かから連絡がきたかどうか確認したくなってしまいます。
身の回りにある物が多ければ多いほど、業務に集中しづらい環境になるのです。
仕事中の集中力を高めるのにおすすめの3つの方法
集中力を高めるためには、自分が集中できない原因を知り、適切に対処していくことが求められます。
集中力が低下しているとミスが増えがちで、派遣先に大きな損害を与えるような失敗をしてしまう可能性があります。
それにもし職場にいる派遣社員が業務に集中できていないという事実を周囲の人が知ったら、その派遣社員の今後の評価も良くないでしょう。
派遣先の企業はわざわざ高いお金を払って派遣社員を雇っています。
同じ派遣社員を雇うなら、やる気があって業務に真摯に取り組んでくれる派遣社員に来てもらいたいはずです。
そうだとは言っても、どうしたら集中力を高めることができるのかわからずに悩んでいる方も多くいると思います。
そんな方のために、集中力をアップするのにおすすめの方法を3つ紹介しますので参考にしてください。
日頃の疲れをためずに十分な睡眠時間を確保する
まず基礎となるのが、十分な睡眠時間の確保です。
どんなに普段は集中力があってまじめに業務に取り組むことができる人でも、睡眠時間が足りていなければ集中して業務に取り組むことができません。
日頃の疲れをため込まないことは非常に大切です。
もし残業が続いて体が辛いようであれば、たまには早く帰ってゆっくり休むことも必要です。
ゆっくりとお風呂に浸かって早めに寝るだけで、翌日の体調は随分変わります。
人によって必要な睡眠時間は違いますので、自分は一体何時間睡眠時間が必要なのかを知るのも重要です。
睡眠時間が足りないことによる弊害が「集中力の低下」だけで済んでいるうちはまだ良いですが、体調を崩して欠勤するようになってしまっては大変です。
そうならないためにも、まずは十分な休息を取りましょう。
業務に優先順位をつけ、仕事ごとの区切りを明確にする
集中力を持続するためにも、まずは自分の抱えている仕事の優先順位を明確につけましょう。
優先順位をつけず仕事に手をつけてしまうと、全ての業務に同じくらいの力を注いでしまうため、途中でスタミナが切れたように集中力が途切れてしまいます。
力を抜いてもいい業務と本気を出すべき業務を区別することで、適切なタイミングで集中力を発揮することができるのです。
優先順位をつけることの他に、仕事ごとの区切りを明確にするのは大切なことです。
仕事に区切りをつけて、その区切りまで到達したら休憩をとるという風に自分でルールを決めるのもいいでしょう。
長時間集中することは出来なくても、細切れに業務に集中することならできます。
仕事量が多すぎて節目がどこにあたるのかわからない人は、派遣先の上司か派遣会社に相談しましょう。
もしかしたら、業務量が多すぎて自分の許容量を超えているため集中力が続かないのかもしれません。
常に整理整頓に気を配り身の回りに不必要な物をおかない
周りに不要な書類が多いと気が散ってしまいがちです。
片付けが苦手な人は、そもそも物を多く持たないことを意識しましょう。
必要最低限のもので仕事をするよう心がければ、気が散ることも少なくなります。
一度、必要なものと不必要なものを分けてみるのも良いかもしれません。
その他、紙ベースで行っている仕事をデータ化してパソコンに残すのもおすすめです。
データにすることでいちいち書類をあさる必要もありませんし、そのたびに仕事を中断して集中力を途切れさせる必要もありません。
身の回りの整理整頓は、頭や心の整理整頓にもつながります。
もしデスクや仕事場が整理されていないと感じる人は、一度時間を確保して身の回りの環境改善に努めましょう。
まとめ
集中力が持続しない人はぜひ「睡眠時間の確保」「業務の優先順位付け」そして「身の回りの整理整頓」を心がけてみて下さい。
この3つを習慣化することで、徐々に集中力は身につくはずです。
すぐに改善するのは難しいかもしれませんが、少しずつ良い方向に向かっていくでしょう。
集中力が身に着けば、仕事の生産性も上がり活躍できる場も増えます。
派遣先で任される仕事が増えれば、より多くの経験をすることもできますし、そこでしか得られないスキルを身に着ける機会にも恵まれます。
派遣先の上司だって、集中力がなくてやる気がなさそうに見える人には良い仕事を振りたいとは思いません。
これからの自身の成長のためにも、まずは集中力を身に着けるところから始めてみましょう。