派遣社員という働き方が注目を集めています。
自由度が高く、ワークライフバランスの満足度が高い働き方と言われています。
「自由度が高いのはわかるけど、給料はどうなの?」と思いますよね。
仕事を選ぶうえで、給料体系がどうなのか、昇給がどうなのかは気になるところです。
そこで本記事では、派遣社員の時給の相場と、時給がアップしやすくなる方法について解説します。
派遣社員ってどれくらい時給を貰っているの?
派遣社員の平均時給は1,500円と言われています。
もちろん選ぶ職業や地域によって増減はありますが、高い水準で支払われていることがわかります。
反面、交通費などの経費は自分で支払う所が大半ですので注意が必要です。
給料は高ければ高いほど嬉しいですよね。
ではどのような状況だと給料が高いのか、本項で確認していきましょう。
経験やスキルによって大きく変わることが大半
給料が上がる最大の要因は経験とスキルです。
普通の正社員でも同じですが、経験を重ねた優秀な人材ほど、多くの時給を貰っています。
また資格を多く持っているほうが昇給に有利です。
もちろん国家資格などを持っていれば非常に重宝されますが、そうでなくてもワードやエクセルの検定・秘書検定・簿記などのハードルの低い資格であっても有効的です。
派遣社員以外にも言える事ですが、人ができないような仕事は高い時給の傾向が高いです。
プログラマーなどの専門職であれば最初から2,000円を超える時給を得ることも可能です。
自分のやりたい仕事と照らし合わせて、スキルアップを図りながら経験を積むことが大切になるでしょう。
職業によっては基本的な時給が高いものも存在する
工場や物流拠点などの軽作業や接客業に関しては時給がそこまで高くありません。
専門性が少なく、誰にでもできてしまう事が要因です。
反対に言えば、専門性が高ければ高いほど時給も多くなっていることがわかります。
先ほども少し述べましたが、プログラマーは時給が2,000円と、平均を大きく上回っています。
他には翻訳の仕事・マーケティングの仕事・Webディレクターの仕事などは同じく2,000円近い時給を貰うことができます。
工場や工事現場などの現場仕事であっても、経験を積んで現場監督に近い職業になることができれば時給アップを望めます。
また専門職は資格の習得も大きなカギとなっているので、高い時給を求める方は専門性を突き詰めるような勉強をしていくと、将来自分にとって大きな財産となるでしょう。
高い時給には理由がある。
高時給に惑わされないようにしよう!
専門性の高い仕事は時給が高いと述べましたが、高い時給にはそれなりの理由があることも理解してください。
なぜ時給が高いのかというと、「その仕事をする人が少ないから」ですよね。
なぜ仕事をする人が少ないのかというと、「専門性が高いから」という理由と、「かなりの仕事量を求められるから」に分けられます。
前者であれば知識があれば仕事も簡単にこなせるかもしれませんが、後者であれば体調を崩したりプライベートな時間が削られたりと、辛く感じるでしょう。
「その分残業代などで稼げる」とメンタルの強い方であれば問題ありませんが、激務による自殺などの悲惨な事件も見受けられますので、注意が必要です。
高い時給の仕事を見つけた時は、少し深く調べるなどして理由を探ってみてください。
高い時給の仕事をするにはどうしたらいいの?
時給が高い仕事には「スキル」と「経験」が必要と述べました。
スキルと経験があればあるほど「専門性」が高くなりますので、高い時給を貰いやすくなります。
では実際に時給の高い仕事に就くためにはどのようにスキルアップをしていけばいいのでしょうか。
本項では、高い時給の仕事をするためのコツを解説します。
資格は自分のスキルを表現できる最大のツール
まずは資格です。
先ほども述べましたが、資格を持っているだけでかなりの印象アップを図れます。
スキルを形で表現することはなかなか難しいですが、資格を持っていれば一目でスキルがわかりますからね。
資格を持っていないと就けない仕事もありますし、その資格を持っていれば仕事に困らないといった物も存在します。
こういった資格は習得にも時間がかかりますので、長期的な目標として立てておくとよいでしょう。
短期で資格を取るならば、先ほども記載したワードやエクセル検定・秘書検定・簿記検定などがおススメです。
自分のやりたい仕事と照らし合わせて、どういった資格を取ればいいかを考えてみてください。
派遣会社と将来の相談をしながら、少しずつ経験を積もう
経験に関しては仕事をこなすしか無いのですが、ただ闇雲に仕事を繰り返しても時間だけが過ぎて行ってしまいます。
効率よく経験を積むために、派遣会社と相談してみましょう。
派遣会社は派遣社員を優秀な人材に育てたいと考えています。
優秀な人材がいると、その人材を求めて仕事が決まりやすいので、手数料で利益を上げている派遣会社にとっては重要なポイントです。
その為、派遣会社は派遣社員の将来について親身になって相談に乗ってくれます。
将来の目標をしっかりと定めて、その道を進むために仕事を行うという考え方で、職場を選んでみてください。
派遣社員の時給って上がるの?時給をアップさせる交渉術とは
「派遣社員の時給の上がり方は知っていますか?」と聞かれて答えられる人は少ないのではないしょうか。
派遣社員の時給はもちろん上がりますが、正社員のように勝手に上がるものではありません。
自己申告によって昇給することが大半ですので、アピールを行う必要があります。
一番昇給の可能性が高い時期は契約更新の時期です。
その時期に自分の働きぶりをアピールして時給をアップさせましょう。
本項では時給アップの交渉術についてまとめましたので、参考にしてください。
意外と、時給交渉を行っている派遣社員は少ない
派遣社員が自己申告で時給交渉を行わなくてはならないと述べましたが、実際にどれくらいの方が時給交渉を行っているかご存知でしょうか?
派遣社員の時給満足度についてアンケートを取ったところ、なんと派遣社員の中で時給交渉を行わなかった人は80%を超える結果となりました。
つまりほとんどの人が時給交渉を行わず、今の給料で働いているということになります。
せっかく経験を積んでいるのですから、少しもったいない気がしますよね。
時給交渉をすることは非常に勇気がいることかもしれませんが、自分の為と思って交渉を行うようにしてみてください。
ただ交渉するだけでなく、自分の経験についてしっかりアピールしてくださいね。
「自分がどれだけ必要な存在か」をしっかりアピールして
なぜ専門職の人がたくさん時給を貰っているかわかりますか?専門職の人は「自分じゃないとできない」仕事のスキルを多く持っているのです。
時給交渉においても、「自分がどれだけ必要な存在か」をアピールする必要があります。
資格が最も良いアピール方法なのですが、経験をアピールすることも重要です。
「私はこの会社でこれだけの経験を積みました。
責任感があるような仕事も任されるようになりましたし、今後も多くの責任感のある仕事をこなしてみせます」という風に、できる仕事の量が増えた事、今後も会社にとってプラスになる働き方をするということをアピールしてみてください。
「辞められたら困る」と思わせることによって、給料が上がる可能性が高くなりますよ。
まとめ
いかがでしょうか。
「派遣社員は給料が安いし、昇給もしない」と言われることが多いですが、決してそんなことはありません。
自分が将来どうなりたいかを考え、それに向かって努力を続ければ派遣社員といえども高い給料を貰うことができます。
まずは派遣会社に登録して、将来の目標を定めることから始めましょう。
派遣会社も親身に相談に乗ってくれますし、目標が定まっていると努力もしやすいです。
決して高い時給に惑わされるのではなく、自分のやりたい仕事を行うことを忘れないでください。
また、経験やスキルを積めたら、時給交渉もしっかりと行いましょう。
皆さんが満足度の高い働き方を構築できるよう、心から応援しています。