正社員や派遣社員に関係なく、誰だって仕事ではミスをしています。
しかしそれでも、「ミスをして落ち込んでしまう…」と悩む方は少なくないでしょう。
ただ派遣先でのミスで落ち込み続けても、次につながらないのも事実。
ミスをした際に「ガクッ」と気持ちが落ちる状況に対して、できる限り早く対処して“気持ちの切り替え”をすることが大切です。
そこでこの記事では、派遣先でのミスで落ち込むときの対処法や、仕事のミスを減らすための考え方について紹介していきます。
派遣先で仕事のミス!落ち込むときの対処法とは?
派遣先でミスをしてしまったとき、
- 周りの社員からどう思われているか?
- もう仕事に行きたいくない
- またミスをしたらどうしよう
など、次々とネガティブな感情が湧き出てくるはずです。
たしかに自身の行動を反省し、ミスの原因やこれからの対策を練る時間はとても大切なもの。
しかし落ち込むとはいっても、いつまでも落ち込んでいれば周囲にまで迷惑がかかるのも事実です。
ここでは、派遣先でのミスで落ち込むときの対処法を“3ステップ”に分けて紹介していきます。
流れとしては、「気持ちを切り替える」「ミスの内容を整理する」「反省する」の3ステップになりますので、順番にこなしながら“気分の落ち込み”を解消していきましょう。
まずは発散!運動や好きなことに没頭してみる
落ち込んでいる状態ではネガティブな感情が生まれやすくなっており、極端な言い方をすると「正常な思考ができていない」とも言えます。
ですので、まずはそのネガティブな気持ちをうまく発散し、正常な思考を取り戻す必要があります。
落ち込んだ気分を切り替える方法として、運動や趣味などに“没頭”することがオススメです。
スポーツやランニング、音楽鑑賞、創作活動など、自身が「好きだ」と思えることに取り組んでみましょう。
好きなことに没頭することでネガティブな感情が少しずつ収まり、気持ちがスッキリするはずです。
特に運動はとても効果的で、適度な運動をすることで交感神経が活発になり、ポジティブな感情が生まれやすくなるとも言われています。
ミスをすると、罪悪感から「ミスを忘れずに反省しなければいけない」と思いがちですが、いつまでも引きずっていると周りに迷惑をかけかねません。
ですので「まずは忘れる!」くらいの気持ちで、ネガティブな感情を吐き出すことから始めましょう。
ミスの内容を書き出す!モヤモヤとした思いを吐く
ひとまず気持ちをスッキリさせた後は、あなたの中にあるネガティブな思考やミスの原因と向き合わなければいけません。
この際にオススメするのが、「ネガティブな気持ちやミスの原因を紙に書き出して整理する」という作業です。
落ち込んでいる状況では、ネガティブな感情やミスに対しての後悔が次々と湧き出ているでしょう。
それらに対して、
- いま自分はどんな感情を持っているか?
- この感情はなぜ生まれたのか?
- 自分が悪かった点はどこか?
- ミスの根本的な原因は何か?
など、思いつくことをすべて書き出してみてください。
感情や悩みを紙に書き出して“見える形”することで、「こんなことを感じて考えていたのか…」と客観的に自身が持つ気持ちと向き合えるはずです。
この作業は自身の気持ちと向き合うためにはもちろん、派遣先で同じミスを繰り返さないために大切なステップになります。
実行する際に「頭の中で整理すればいいや」と、作業手順を省くことはオススメしません。
ここで大切なのは、「紙に書き出して見える形にすること」です。
次へ活かすために考える!同じ失敗を繰り返さない
厳しい言い方になりますが、一度したミスは消えませんし、いつまでも「なんであんなミスをしたんだ…」と落ち込むことに意味はありません。
ミスをしたときに大切なのは、「同じミスを繰り返さないために何をすればいいか?」という考え方です。
派遣先でミスをしたとき、ほとんどの人が「なんでこんなミスをしたのか…」「あのとき確認しておけば…」「周りの社員はどう思ってるんだろう…」と、ミスに対しての後悔や周りへの罪悪感を感じるでしょう。
もちろんこれらは仕方ないことですが、その考えを続けていたら次にはつながりません。
ですので、先ほど紙に書き出したミスの原因や持っている感情と向き合い、「同じミスを繰り返さないためには何をすればいいのか?」と考えることが大切です。
周りの正社員も、一度したミスに対してしつこく言ってこないはずですし、周りがあなたに求めているのは落ち込むことではなく「同じミスを繰り返さないこと」であると覚えておきましょう。
ミスをしない!仕事を正確にこなすための考え方とは?
派遣先でミスをしたときに落ち込むのは仕方のないことです。
その場合はできる限り早くに気持ちを切り替え、ミスの原因を把握してから「同じミスを避けるには?」と考えるようにしましょう。
ただ派遣社員の方は、“仕事の能力”によって会社からの評価が左右される傾向にあるので、「できる限り仕事を正確に進めてミスを減らしたい!」と考えている方が多いはずです。
ここでは、仕事のミスを減らすためにできる“3つの方法”を紹介していきます。
これらの方法は決して複雑なものではない普段の“心構え”ですので、実践できるものから試していきましょう。
最終チェックの徹底!仕事は「速さ<正確さ」
仕事におけるミスの原因は「確認不足や不注意などの普段はできていること」である場合がほとんど。
これらを防ぐためには、”最終チェック”を徹底することが大切になります。
あなたは派遣先で仕事をしているとき、自分の手から仕事を離すタイミングで“最終チェック”を行っていますか? 行っているとしても、いい加減なチェックで終わらせていませんか?
仕事が自分の手から離れるときに最終チェックを行うのは、ビジネスマンとして“常識”とも言えること。
もし「ミスがあっても誰かが気づくだろう」と考えていれば、すぐにその考え方を改めるべきです。
最終チェックするときの細かなポイントとして、
- 過去にミスした部分は間違っていないか?
- 数字や固有名詞に間違いはないか?
- 間違えやすい部分にミスはないか?
などのチェックが挙げられます。
仕事において大切なのは速さではなく“正確さ”であるため、まずは正確に仕事をこなすことを意識して仕事に取り組みましょう。
指示は細かく聞く!聞き逃しはグダグダ仕事の原因
派遣社員という立場上、上司や所属長などの指示を受けながら仕事をする機会が少なくないはずです。
その際に指示を聞き逃したり、不明点をそのまま放置したりしては絶対にいけません。
指示の聞き逃しや不明点の放置は「仕事のミスを誘発する大きな原因」とも言えます。
指示の聞き逃しや不明点の放置をしないためには、
- 指示を受けるときは必ずメモを取る
- 指示を受けた後に「不明点はないか?」と考え直す
- 不明点が出たらすぐに質問する
なとが挙げられます。
中には「派遣社員という立場である以上、正社員の手を止めるのは申し訳ない」と感じる方がいるかもしれませんが、指示を十分に把握せずにミスをするほうが会社にとって迷惑なこと。
不明点があるときは「ここを教えてほしい」、指示が聞こえなかったことは「もう一度言ってほしい」と正直に伝えるようにしましょう。
他人の目を気にしすぎない!自分は自分のスタンスで
派遣社員の方は、入社後すぐに“即戦力”として会社から期待されるケースが多く、正社員と同等の仕事量を任されている方も少なくないはずです。
しかしそれが原因で、「周りからの期待に応えなきゃ!」と責任を感じすぎるのは避けましょう。
あくまで「自分は自分だ」のスタンスで、自分ができる範囲で会社に貢献するという“気持ちのゆとり”も大切です。
このような「期待に応える」という思いは大きな“力”になる一方で、ときに“重圧”として重くのしかかるケースもあります。
- 派遣社員としてスキルを見せなければいけない
- 会社からの期待に応えなければいけない
- 正社員の人に迷惑をかけたくない
などの考えに支配されていませんか? もし心当たりがあれば、ミスの原因は「期待に応えようとしすぎる気持ち」かもしれません。
ミスをしたときに大切なのは「次はどうするか?」
先述の通り、たとえ派遣先でミスをしたとしても後悔ばかりを引きずって落ち込み続けてはいけません。
大切なのは「次はどう対応するか?」という考え方であり、それこそが今後のミスをなくすために大切なことなのです。
失敗は誰だってするもので、どんな人であっても気分が落ち込むのは間違いありません。
しかし、仕事ができる人ほど「次はどうするか?」という“これから”に視点を向けています。
つまりは失敗した後の切り替えを早くすることで同じ失敗を防ぎ、仕事のミスを減らしているのです。
この切り替えがうまくいけば、徐々にミスは減っていくでしょう。
まとめ
仕事においてミスはつきものであり、正社員や派遣社員に関係なく失敗は誰だって経験するもの。
しかしそこで落ち込み続けて、「なぜあんなミスを…」を後悔ばかりするのはいけませんし、そのままでは同じようなミスを繰り返してしまう恐れがあります。
仕事でミスをした際に大切なのは、
- 気持ちの切り替え
- 自身の感情やミスになった原因の把握
- 今後の対策
の“3ステップ”であり、この手順を踏むことでミスと向き合い、同じミスを繰り返さないように心がけましょう。
たしかに派遣先でミスをして落ち込んでしまうのは仕方のないことですが、その状態のままでは前に進めないのも事実。
ミスと誠実に向き合い「同じミスをしないために何をすればいいか?」と、“これから”について考えるようにしましょう。